「アフターピルとは」 一覧

アフターピルを知る
アフターピルという言葉を耳にしたことがあっても、どういうものか知らないという方は少なくありません。アフターピルが何なのかを知っている女性は、3人に1人と言われています

避妊に失敗した性交渉の後で服用する薬ですが、中には中絶薬だと間違った認知をしている方もいるのです。

アフターピルは中絶薬ではなく、希望していない妊娠を回避するための緊急避妊薬であり、正しい服用方法で安全に服用できる薬です。先進国で多くの女性に使用されているアフターピルは、日本ではまだまだ認知が遅れていると言っても過言ではないでしょう。

今回は、アフターピルが具体的にどういう薬なのかを、その歴史や使い方、注意事項などと併せてご紹介していきます。

アフターピルは女性にとってのお守り

アフターピルは別名「緊急避妊薬」と呼ばれています。避妊用の低用量ピルは性交渉のありなし関わらず、定期的に服用して事前に妊娠を防ぐものですが、アフターピルは避妊が成功しなかった場合に、後から避妊をするための薬です

例えば性交中にコンドームが破れてしまい、精液が膣内に入ったかもしれない場合、直後にアフターピルを飲むことで妊娠のリスクを大幅に下げることができます。

性交渉の直後に服用すると言っても、性交渉から72時間以内(3日以内)に摂取すれば効果が発揮されるため、ある程度余裕を持って対処できるでしょう。

最近では初体験の年齢が低下しており、妊娠に関する知識の遅れから無計画な妊娠をしてしまい、やむなく人工妊娠中絶を選ぶ女性も増えてきています。厚生労働省の調査によると、日本人女性の約15.5%が人工妊娠中絶を1度は経験しているようです。

人工妊娠中絶は小さな命を絶つことだけではなく、女性の身体をも危険にさらしてしまいます。アフターピルはもしもの時のために、心身に負担をかけずに妊娠を回避できるため、まさに女性にとってのお守りなのです。

関連記事:女性の助けになってくれるもの、それがアフターピル

アフターピルの歴史

アフターピルの歴史
アフターピルは一体どのようにして生まれたのでしょうか。避妊薬としてのピルの歴史から辿ってみましょう。

避妊用ピルが開発されたきっかけ

ピルが開発され始めたのは、1950年代のアメリカです。マーガレット・サンガーが母親が10回以上の妊娠・出産のうえ、病気で亡くなったことをきっかけに、グレゴリー・ピンカス博士に女性ができる避妊方法について相談しました。

ピンカス博士は、妊娠中は黄体ホルモンの影響で排卵が起こらない仕組みを利用すれば避妊ができるのではないかと考えました。黄体ホルモンの摂取によって偽りの妊娠を招くことが、ピル誕生のきっかけです。

その後、数々の研究を重ね、1960年代にピルがアメリカで発売されました。現在では180ヶ国以上の女性に利用され、ほぼ確実で安全性の高い避妊方法と評価されています。

アフターピルの始まりは1970年代

アフターピルは、1974年にノスゲストレルとエストロゲンのホルモンを混合させて摂取することで、性交後の避妊になると発見されたことをきっかけに始まりました。

改良に改良を重ねた結果、レボノルゲストレルというホルモンを用いた薬剤が次第に広がり、1990年代に入ると急激に普及したと言われています。日本で緊急避妊薬としてのピルが承認されたのは、2011年になってからのことです。

今日では、アフターピルは世界中で妊娠を心配する多くの女性たちに使用されています。日本では海外に比べるとその認知度と利用率は低いのですが、それでも多くの女性たちを望まない妊娠から守ってくれているのです。

アフターピルの種類

アフターピルの種類
アフターピルと一言で言っても、現在使用されているアフターピルには大きく分けて2つの種類があります。

プラノバール錠(ヤッペ法)

アフターピルを用いた緊急避妊方法のひとつがヤッペ法で、1977年にカナダ人の医師、ヤッペが発見した事後避妊法を用いた方法です。

ヤッペ法では、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを混合させて作られたプラノバール錠を飲んで妊娠を防ぎます。プラノバール錠は子宮が妊娠するための準備を加速させ、受精卵が着床できないようにする効果を持ちます。生理が始まると避妊が成功したと言えます。

ヤッペ法は最初に世に出た緊急避妊方法で、プラノバール錠を用いた緊急避妊が成功する確率は57~80%と言われています。なお、プラノバール錠は緊急避妊の目的以外にも、月経異常の改善や不妊治療などに使用されることがあります。

ノルレボ錠

ノルレボ錠は2011年に登場したピルで、レボノルゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンを配合した薬剤ですが、プラノバール錠と比較して副作用が起こる可能性が低いというメリットがあります。

プラノバール錠では子宮が妊娠するための準備を早めることで着床を防ぎますが、ノルレボ錠では排卵を抑制することで卵子が受精することを防ぎます。もし受精した場合でも、ノルレボは子宮内膜の増殖を妨げ、着床を起こりにくくするという効果を持つのです。

ノルレボ錠の避妊成功率は70~90%でプラノバール錠よりも高く、WHO(世界保健機構)による調査ではプラノバール錠より安全性が高いと評価されています。
なお、アイピルという名のアフターピルが存在しますが、これはノルレボ錠のジェネリック医薬品です。ノルレボ錠とほぼ同等の効果を持ち、世界的によく使用されている薬剤ですが、日本ではまだ認められていません。

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アフターピルの使い方

プラノバール錠とノルレボ錠は、どちらも避妊に失敗した性交渉から72時間以内に摂取するものですが、詳しい使い方は少し異なります。

プラノバール錠の服用方法

緊急避妊の目的でプラノバール錠を飲む場合、4錠を2回に分けて服用します。性交渉の72時間以内に最初の2錠を飲み、その12時間後にさらに2錠を服用します

12時間後の服用が夜中になる場合は、最初に飲む2錠を数時間ずらして飲んでも良いとされています。

ノルレボ錠の服用方法

ノルレボ錠もプラノバール錠と同様、性交渉を行ってから72時間の間に2錠もしくは1錠を摂取します。プラノバールと違う点として、ノルレボ錠は1回のみの服用です。

なお、どちらの種類も効果を発揮して避妊が成功した場合、生理予定日またはその前後に出血が見られます。生理予定日を1週間過ぎても出血が見られない場合は、薬剤を処方された病院に相談するか、妊娠検査薬を使用しましょう。

アフターピルの注意点

アフターピル服用の注意点
アフターピルは、万が一避妊に失敗した際に高い確率で妊娠を回避できるものですが、服用の際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

嘔吐で成分が外に出てしまう可能性がある

アフターピルを飲むと、ホルモンが急激に変化するために副作用で吐き気を催すことがあります。2~3時間以内に嘔吐すると、ピルの成分が体内に十分に吸収されずに外に出てしまう可能性があるのです

プラノバール錠では副作用としての吐き気が起こる確率が50%、ノルレボ錠では3%と、吐き気はプラノバール錠でよく起こるとされています。服用して2~3時間以内に吐いてしまった場合は、追加で薬剤を服用する必要があるため、病院の指示を仰ぎましょう。

なお、アフターピルを処方する際に、吐き気止めの薬も処方する病院もあります。吐き気が心配な方は、アフターピルを処方もらう際に相談することをおすすめします。

服用後の飲酒は控える

アフターピルの服用後は、吐き気の他に頭痛や倦怠感などの副作用が発生する可能性があります。お酒を飲むとそれらが悪化する恐れがあり、体調が悪くなるかもしれません。

飲酒によって吐き気が酷くなると、先ほど述べたように嘔吐して成分が十分に吸収されなくなるでしょう。
よって、アフターピルを服用したらしばらくの間飲酒は控えることをおすすめします。

服用直後の性交渉は避ける

妊娠の確率が高まる
アフターピルの服用後はしばらくの間、性交渉を避けるように医師から指示がされます。アフターピルによって排卵が遅れることで、服用直後に性交渉を行うと妊娠する可能性が高まるからです

持病などがある場合は要注意

アフターピルは持病によっては服用できない、または服用時に注意が必要な場合があります。肝臓や腎臓に異常がある方、すでに妊娠している方、乳がんを発症している方などが当てはまります。

アフターピルを服用する際には、持病によって悪影響が出ないか医療機関にしっかり確認をとることをおすすめします

飲み合わせがNGな薬

アフターピルには、飲み合わせが悪い薬剤があります。抗けいれん薬やHIVプロテアーゼ阻害剤がその一例です。アフターピルと飲み合わせが悪い薬剤を一緒に飲むと、ピルの効果を下げてしまう恐れがあります。

持病などで薬を定期的に服用している方は、事前に飲み合わせて良いかどうか確認するようにしましょう

アフターピルの入手方法

アフターピルを入手する方法は、一般的に2通りあります。

医師の処方

病院からの処方でアフターピルを入手する場合、色々検査されるのではないかと心配する人も少なくありません。しかし、アフターピルを扱っている病院には、診察なしで問診のみでアフターピルを処方するところも多いのです。

アフターピルの処方は健康保険が適用されないため、診察代やお薬代などで高額になりがちです。1回の処方で5,000~15,000円かかるとみておきましょう。ただし、診察の際に何か異常が見られた場合には、健康保険が適用されることもあります。

アフターピルを処方するのは一般的に婦人科になりますが、婦人科ならどこでもアフターピルを処方できる訳ではありません。事前にネットなどでアフターピルを扱っている病院かどうか調べておくことをおすすめします

なお、婦人科の中には日曜・祝日に休診しているところも多いでしょう。受診したい日に病院が閉まっていたということがないように、日曜・祝日でも診療可能な婦人科を調べておくと良いでしょう。

海外から取り寄せる

日本では、アフターピルを個人で購入することは認められていません。病院に行かずにアフターピルを入手したい場合は、個人輸入で海外から取り寄せることが可能です

海外から購入する際には、もちろん外国語を理解する必要があり、トラブルなどが起こった時には自分で解決しなければいけません。さらに、海外から取り寄せたアフターピルは外国語で表記がされているため、飲み方を間違えるというリスクも高まります。

アフターピルは、避妊に失敗したと思われる性交渉から72時間以内に飲まなければなりません。海外からの発送は数週間かかることもあるため、今すぐ必要という時には間に合わない可能性が高いでしょう。
外国語を理解するのが難しく、かつ緊急性を要する場合には、病院で処方してもらった方が良いでしょう。

なお、アフターピルの輸入を代行する業者もいますが、海外から取り寄せたくても自分で注文するのに不安がある方は、代行を依頼するのもひとつの手です。その場合は、信頼のおける業者であるかどうか、しっかり見極めましょう。

関連記事:アフターピルの購入・通販

アフターピルを知ることは自分を守ることに繋がる

自分を守ることにつながる
最中にコンドームが破けてしまった、成り行きで避妊をしないままセックスをしてしまったなど、避妊に失敗するケースは起こり得ます。望まない妊娠をすると、妊娠中絶には多くの費用がかかりますし、女性の心身への負担も大きいでしょう。それを未然に防いでくれるのが、アフターピルの役目なのです。

アフターピルを正しく認知することは、もしもの時に自分自身をリスクから守ることにつながります。アフターピルには副作用や服用時に注意すべきことなど、重要な点がいくつかあるため、服用方法や効果と併せて正しく把握しておきましょう。

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